2011年5月12日木曜日

モーダルシフト

 「日本の物流と貨物鉄道の役割」をテーマに?交通協力会主催のシンポジウムが2月22日、東京ステーションコンファレンスで開かれ、JR貨物の小林正明社長=写真=が基調講演を行い、モーダルシフトの推進を訴えた。
 モーダルシフトとは、国内の貨物輸送をトラックから鉄道または海運に転換すること。環境負荷の低減に加え、エネルギー問題、少子高齢化に伴う労働力問題の解決に資するとしている。しかし、小林社長によると、貨物輸送のシェアは1000㌔超の長距離郵送でも鉄道のシェアは36%。トン㌔ベースだと、わずか4%に過ぎない。
 「景気の減速に底入れ感が出てきた」矢先の3・11東日本大震災。JR貨物は震災による鉄道不通区間をトラックによるコンテナ輸送に切り換えて輸送を再開する一方で、被災地への「救援物資の無賃輸送」を行っている。