2011年5月12日木曜日

須田寛さん 『昭和の鉄道』出版

 JR東海相談役、というより鉄道マニアの須田寛さん(交通ペンクラブ会員)が『昭和の鉄道―近代鉄道の基盤づくり』(交通新聞社新書、800円税別)を出版した。資料編を含め本文316㌻。内容豊富な分厚い新書である。鉄道の創業と発展(明治)、鉄道の拡充期(大正)を前史として、昭和を興隆期、戦時下、戦後復興期、高度成長期、転換期に分け、「住民(乗客)にとって最も身近な鉄道運輸に焦点を絞り、その歩みを振り返る」鉄道史である。
 少子高齢化社会が進む中で、今後の鉄道は「地域住民との連携・協働がその出発点になる」と結論づけている。