2010年11月15日月曜日

東北新幹線 東京―新青森間

試乗会に53人が参加
 12月4日に開業する東北新幹線東京-新青森間の試乗会をJR東日本が11月3日実施、交通ペンクラブから53人が参加した=写真
 大正8年生まれの石神源助さん(元交通新聞)はこの日が91歳の誕生日。帰りの車中でお祝いのケーキが贈られ、参加者全員でハッピーバースデー・トゥ・ゲンスケを合唱して祝福した。「腰痛で参加を取りやめようかと思いましたが、こんなラッキーなことはない」と石神さん。石神さんが最高齢かと思ったら「間もなく92歳になります」と齋藤雅男さん(元国鉄)。同じ大正8年生まれだが、来年1月には誕生日を迎えるという。長寿万歳だ。
 試乗会のダイヤは上野発午前11時22分―盛岡着午後1時56分。盛岡で乗り換えて、同駅発午後2時13分―新青森着午後3時05分。帰りは新青森午後3時50分発―上野着午後7時30分。
 新しく開通するのは八戸―新青森81・8㌔だ。途中駅は七戸十和田駅1つ。トンネルが19もあり、その延長が50㌔、62%に及ぶ。八甲田トンネルは26.45㌔。地上にある複線断面では世界最長だ。スイスで単線断面57㌔の長大トンネルが貫通したと社内放送で説明があった。鮮やかな紅葉を楽しんでいると、30分足らずでもう終着だ。さすが本州最北端。空気が冷たい。この日の最高気温は6・9度で平年より7度も低かった。
 ねぶた囃子に迎えられ、「縄文と未来の融合」をデザインイメージした駅舎を見学して滞在45分。再び車内に戻って、快適な乗り心地に身を任せた。