交通ペンクラブ会員で文教大学大学院教授の中村恭一氏(66歳、元毎日新聞)は、独立1周年を迎えたコソボ共和国の大統領府に招かれ、3月24日ファティミール・セイデュー大統領と会見した=写真。
コソボは昨年2月に独立。岐阜県ほどの広さの国土に200万人が住む。国民の3分の1は15歳以下という若々しい国だが、欧州の最貧国のひとつ。 中村氏は1999年6月、コソボ紛争終結直後に国連が設置した平和維持活動(PKO)国連コソボ暫定行政機構の広報責任者として赴任、1年数カ月にわたってコソボの民主化と復興に尽力した。2001年に文教大学国際学部教授になったあとも、ほぼ毎年同大学の学生とともにコソボを訪ね、支援活動や日本とコソボの友好促進に努めてきた。 大統領は、紛争終結後からの日本政府並びにNGOによる復興支援活動に対して感謝の意を述べた。さらに文教大学生とコソボ同世代の青年たちによる人権問題セミナーや復興支援活動への参加に対してお礼を言って、中村氏と握手をした。 日本では昨年9月に「日本コソボ友好協会」が設立されたが、コソボでも会談翌日の3月25日に「コソボ日本友好協会」の設立会議が首都プリシュティナで開かれ、セイデュー大統領とともに中村教授も名誉会員となった。