2011年8月1日月曜日

東京駅復原オープンに合わせ「減速宣言」

30周年記念パーティー
創立会員 12人に記念品を贈呈

 交通ペンクラブが創設され30周年。その記念のパーティーが7月4日午後5時から日本交通協会大会議室で開かれた。参加69人。その前段に行われた総会で、曽我健代表幹事が「25周年の総会でペンクラブは30周年で幕引きと宣言しましたが、幹事会全員一致でこれからも継続します。ただし、そろそろブレーキをかけて減速運転に入ります。会費はことし限りで、皆さんを永久会員とします」などと提案をして、拍手で了承された。
 曽我代表幹事の提案は①例会は7月22日の第220回を最後とする②会報「交通ペン」は年4回発行していたが、今後は必要なときだけ発行する③会費の徴収は個人も法人の賛助会員も今年度限りとする④新年互礼会、暑気払い総会、さまざまな企画旅行会はこれまで通り⑤2012年赤煉瓦東京駅に伴い、ステーションホテルでパーティーを開き、併せてJR発足25周年もお祝いしましょう。
 東京駅の復原にこだわるのは、東京駅が大正3(1914)年に完成して、駅長室が記者たちのたまり場になったのが、社会部の鉄道記者クラブのルーツといわれるからである。
 記念パーティーでは、30年前の創立総会に出席した会員12人に記念品を贈呈した。会報創刊号に名前が載っている古屋成正、中林幸夫、 曽我健(NHK)、 河合茂美(交通新聞)、古林肇道(毎日)、赤澤弘(共同通信)、 久谷與四郎(読売)、鈴木隆敏(産経)、仁杉巖、石田孝男、山本佳志、山岡通太郎(国鉄)の各氏。松浦和英監事から手渡された記念品はクオカードに「交通ペン」30周年記念号の表紙をカラープリントした特注品だ。もっともクオカードの金額は3000円。
 JR東日本の清野智社長は3・11東日本大震災の際、JR貨物をはじめJR各社から支援を受けたことを感謝した。 次いで壇上でお祝いを述べたのは、国鉄改革3人組といわれた井手正敬、松田昌士の両氏。ことし9回目のウサギ年を迎えた96歳の仁杉巖元国鉄総裁が乾杯の音頭をとった。
 あとは、いつもの交通ペンクラブの集まり同様、飲んで飲んで歓談。中締めは牧久さん(日経)。ポーズを決めて、関東一本締め!
 お開き口で配られたお土産は、須田寛JR東海相談役からプレゼントされた同氏の著書『昭和の鉄道』(交通新聞社新書)と「交通ペン」30周年記念誌。紙袋では持ち帰りにくいという配慮でエコバッグを用意した。