2010年7月26日月曜日

瀬戸内海の七つの島を舞台に

瀬戸内国際芸術祭2010開催中


 瀬戸内海に浮かぶ七つの島で、世界各国から著名なアーティストが参加して瀬戸内国際芸術祭2010「アートと海を巡る百日間の冒険」が7月19日から10月31日まで開催中だ。JR四国はアクセスに利用される瀬戸大橋線快速「マリンライナー」にヘッドマークをつけて運行したり、企画チケットを売り出すなど、増収策に追われている。 
 会場となる七つの島は、面積の大きい順に小豆島、豊島(てしま)、直島、女木島(めぎじま)、男木島(おぎじま)、大島、犬島。0・54平方㌔と一番小さい犬島が岡山県で、あとは香川県に属している。 
 小豆島は映画「二十四の瞳」のロケ地で知られるが、アートといえば直島だ。フェリーで宮浦港に着くと、草間弥生の作品に迎えられる。現代美術の島に来たことを実感する。古民家を再生した「家プロジェクト」が点在する。1990年前後から福武書店(現ベネッセコーポレーション)創業者・福武哲彦氏が直島を文化村にと、建築家の安藤忠雄氏の設計で美術館とホテルをつくった。2004年にはモネの「睡蓮」などを展示する「地中美術館」もオープンした。2代目の總一郎氏によるもので、08年には犬島に、廃墟となっていた銅の精錬所を再生して美術館「精錬所」を開館している。 
 さらに「豊島美術館」がことし10月開館する。豊島といえば産業廃棄物の不法投棄問題で揺れたゴミの島だが、總一郎氏が理事長をつとめる直島福武美術館財団が、建築家・西沢立衛氏とアーティスト・内藤礼氏とのコラボレーションで建設中だ。總一郎氏は、この瀬戸内国際芸術祭2010の総合プロデューサーなのである。 
 映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台になった男木島、大洞窟が発見されて鬼が島といわれる女木島。いずれも風光明媚だが、人口は減るばかりの過疎の島。高松市はこのイベント期間中、女木・男木航路の通常運賃(大人片道)を4割引きにして高松―女木200円、高松―男木300円とする。また島内は起伏が激しいことからレンタサイクルに電動自転車も置いた。 
 七つの島で芸術作品をつくり上げたのは、18カ国・地域の75組のアーチストら。高松からすべての島に船便が出ているが、全島を巡ってこのイベントを満喫するには、4泊5日から1週間は必要、と主催者のHPにあった。